ニルマラニラヤム幼稚園は40年にわたりチェンナイのスラムの子どもたちを小学校に送り出してきました。この低所得者向けの幼稚園がなければ子どもたちは小学校の入り口で教育の門を閉ざされてしまうところでした。それほどこの幼稚園が貧しい人の救済に果たす役割は重要なものです。

子どもたちは元気いっぱいで毎日幼稚園に通ってきています。

昨年1年間の子どもたちの様子をお伝えします。

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幼稚園の新年度は6月から始まりました。
教室は78人の生徒のうち年少2クラス、年長1クラスです。
無事に政府の認可を受けられ新年度を始めることができてうれしいです。

生徒たちは正しく言葉でコミュニケーションが取れるように基本的な指導が行われています。壁に貼った色とりどりの教材を見ながら、アルファベットや動物、花、色、形などを学んでいます。そのほかに童謡や絵本を通じて一般的な知識を学んでいきます。屋内外での運動は身体だけでなく「できる」という自信につながります。

子どもたちはビデオや子ども番組を見ることでとても楽しく学んでいます。クレヨンを使い絵を描くことに興味を持たせています。



定期的に保護者会を開き、親の責任や健康的な食生活、貯蓄の大切さを教えています。スタッフミーティングを開き指導方法を評価し、教室での生徒の進歩の様子も話し合います。

補助スタッフの努力のおかげで幼稚園の敷地内で安全に楽しく子どもたちが学べるように花や植物も植えました。

子どもたちの栄養状態の改善のために豆などで作ったおかゆを食べさせています。




昨年はESAのご支援のおかげでトイレや教室の区切りの工事ができたことを深く感謝しています。
そして、8月には3日間でしたが日本から学生さんたちを迎えてダンス、折り紙など様々な交流を通じて子どもたちは貴重な経験をしました。




2018年1月には国立病院による寄生虫治療が子どもたちに行われました。保護者一人ひとりに6ヶ月毎の検査のお知らせが配布されました。子どもたちが怖がらずに検査や治療を受けたのには驚かされました。

開演記念日には子どもたちが練習を重ねた素晴らしいダンスやお遊戯、歌を披露し、保護者たちは子どもたちが臆することなくステージで演技する姿に驚き誇らしげに拍手を送っていました。




卒園式では36名の年長児に卒園証書と記念品を授与しました。子どもたちが無事に卒園し小学校に進学できたことに、ご支援くださっている皆様に心より感謝申し上げます。

校長　シスター・ポールより