インド・シングラ紅茶農園の人々への
食料支援のご報告

 

インド・ダージリンのシングラ紅茶農園の人々に対する食料支援プロジェクトは、今回人々の窮状をなんとか救いたいと立ち上がったESAの卒業生Tiddooさんを中心に、現地ボランティアの協力により、村人たちへの食料配布を無事行うことができました。

1の青年の熱い想いが多くの方に伝わり、このたびYahoo!ネット募金でも目標額30万円を達成し、支援先に届けることができました。

ご賛同、ご支援くださいました皆さま、ありがとうございました。

 

日本からの支援で行われたこのプロジェクトは地元でも話題となり、ニュースでも取り上げられました。

ダージリン緊急食糧支援プロジェクト ニュース

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地元メディアでインタビューを受けるTidooさん

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Tiddooさんから報告とお礼が届きました

 

2021年夏、皆様のご支援によって、シングラ紅茶農園の学校に隣接する教会の建物を借りて食糧支援プロジェクトを実施することができました。

シングラ茶園の各村に所属する青年ボランティア約30人が5日間にわたりこのプロジェクトに参加し、村の貧困状況の調査を行い、最も困窮し食料を必要としている家庭280所帯を選びました。町での大量の食料品の買い出し、運搬、個別パッキング、食料品受け取るためのクーポンの配布、当日の配布を行いました。
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食料配布日当日、あいにくの雨の中、午前9時前から、建物の前にクーポンを手にした人々が長蛇の列を作って並び、ESAのシングラ村での学校支援活動をよく知っているブジェル神父が、この村の窮状を知った日本の多くの人々の善意でこの食料品が届いたことに大きな喜びを感じ、深く感謝しているとのお話がありました。

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この緊急支援で各家庭が受け取った食料品は次の通りです。

ジャガイモ(各4.5kg)、マスタードオイル(1リットル)、乾燥大豆ボール(健康食品、750グラム)、タマネギ(1.5kg)、トマト(1.5kg)、豆類(750グラム)、石鹸、マスク。


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危機的状況の中で、命をつなぐ食料品を受け取った人々は、大変喜び、ボランティアや日本の皆さんに心から感謝していました。

シングラの人々は大半が紅茶農園労働者で、農園での賃金が唯一の収入源ですが、新型コロナウィルスのパンデミックの影響を非常に受けています。また、シングラ紅茶農園は1年半前から閉鎖されており、大多数の労働者は職を失い、地域を越えての移動禁止が続いているため、他の場所に仕事に行くことができずにいます。今日に至るまで、閉鎖された茶園を開くための積極的な公的な措置も取られていません。

感染者も増加しています。医療施設はほとんどなく、基本的な医薬品も貧困層は手に入らず、大半の人がまだ予防接種を受けていません。中には精神的な問題を抱えている人もいるようです。

シングラ紅茶農園で困窮する人々を助けるために、迅速に対応してくれた日本の皆さんに感謝したいと思います。皆さまに、引き続き神様のお恵みがありますように。

ありがとうございました。

Tiddoo Khaling



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【募金の概要】    ※終了しました

ロックダウンで収入を絶たれた人々

ESAアジア教育支援の会は、インド・ダージリンのシングラにある紅茶農園の村に23年前に小中学校(セントメリー校)を建設し、以来、茶園や周辺の村々の子どもたちに教育支援を行ってきました。紅茶農園労働者は重労働低賃金で、日々の生活を送ることすら難しく、ましてや子どもを学校に行かせる余裕もありません。

この紅茶農園は経営難から1年以上前に閉鎖に追い込まれ、母親は茶摘みの仕事を失業し、父親が街に出稼ぎに行きながら何とか食いつないできました。しかし追い打ちをかけるように新型コロナウイルスの影響でインド全土がロックダウン、外部へのアクセスがシャットダウンされ、季節労働に行けなくなってしまいました。人々の生活は絶望的となり、食料を手に入れることさえできないほど困窮してしまっています。


ESA卒業生からの要請

自分の出身地であるシングラ村の窮状を知った、セントメリー校卒業生のTiddooさんが、困窮する村人をできる限り助けたいと立ち上がり、公立校の教師として働きながらためた貯金をはたいて、最も悲惨な状況の25所帯に食料を届けました。しかし、村を回ると、支援を必要とする家庭があまりにも多く、一人の力では到底足りず、Tiddooさんの要請を受けてESAが資金面でのバックアップすることになりました。食料調達や配布はTiddooさんと村のボランティアや学校関係者が協力して行います。困窮する同胞を助けたいと動き出したインドの若者たちとともに、小さなダージリンの紅茶農園の村の危機を救ってください。

困窮しているシングラの25世帯に食料支援を始めた卒業生のTiddooさん(左)とボランティアグループ

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ESAと共同で食糧支援を行うことが決まった時に送られてきたTiddooさんからの手紙をここでご紹介いたします。

Thank you so much for being there for us during this time of crisis. 

Whatever we are planning to do will be possible only with the help from ESA. I am just like a mediator between the helpless people of Singla and big-hearted people of Japan. The smiling face of poorest of the poor will make my day .Nothing more satisfying to see them happy and even more satisfying is when you know you are the reason behind their happiness and smiling faces. This is what propels me to go some extra miles, sometimes, even without the necessary resources. Perhaps unknowingly I was impressed and touched by your selfless service since I was a Student.

I have seen your work closely and I know how passionately you work and devote your valuable time for the children, probably, who you don't know much about. If this is not the God's blessings then what is??

You supported me when I was a simple student and had nothing. I can never forget what you have done for me and I am ever indebted to you. Today as I stand in my own feet, I offer my heartfelt gratitude to all of you.
 If given a chance, I wish to be associated and work with ESA inwhatever small way I can. 

Regards, 
Tiddoo Thomas Khaling
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典型的な紅茶農園の労働者の家

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募金目標額: 300,000円

皆様からのご寄付はESAアジア教育支援の会を通じて、シングラの紅茶農園で働く人々への食料支援のために活用させていただきます。

【概要】
シングラの貧困家庭260世帯を対象に、じゃがいも、大豆、油、その他豆類、玉ねぎ、トマトなどの食料とせっけんを配給します。
より深刻な貧困家庭にはできるだけ多くの食料を提供するようにします。

1)Yahoo! ネット募金より、クレジット決済またはTポイント寄付


2)テレジア募金口座への振り込み 
  ゆうちょ銀行 00190-4-671126  ESAテレジア募金
   ※備考欄に「シングラ食料支援」とご明記ください。