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ESAの支援先であるバングラデシュ・シレット郊外の紅茶農園にあるムングラ小学校をご紹介します。

シレットの閉鎖された紅茶農園の村の小学校です。人々は読み書きができず、日雇い労働で貧しい生活をしています。子どもたちは2004年に完成した校舎に毎日通い、夢をもって勉強しています。幼稚園クラスから小学校5年生までの90名が通っています。
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地域と紅茶農園の情報
mapバングラデシュの東北部シレットは丘陵地であるため、気候は涼しく湿気があり、多くの木々が一年中茂り、緑に恵まれた生活を送っています。彼らの多くはヒンズー教徒ですが、他の原始宗教に見られるような迷信、魔よけなどの風習が見られます。

5シレットでは、イギリスの植民地時代に始まった紅茶栽培が今も行なわれています。この地の人々は、もともとインドのビハール州から150年ほど前、茶農園での生活の安定を夢見て、移り住んできたインドの少数民族です。茶農園の労働は過酷で、生活は極めて過酷なものとなっています。朝から夕方まで1日中茶摘みをし、賃金はわずか5070タカ(約80円)です。労働者やその子IMG_7114どもたちが教育を受けることはあまり好まれず、結果として茶農園における識字率は5%に満たないといわれています。紅茶農園を離れては、肉体労働以外生きて行く技能を持たない労働者たちです。彼らは、将来への希望を見出すことができず、茶農園では手に入る酒におぼれる者も多く、家族の生活が脅かされるなど、貧困の悪循環の中で生活しています。

ムングラ小学校の始まり

ムングラ村は紅茶農園の村で、お母さんの多くは茶園で働いています。土地を借りて米を作ったり、お父さんが薪や石を砕いて売ったり、わずかな収入にしている家もあります。どの家庭も、非常に厳しい生活を送っています。

今から20年ほど前、貧しい人々の生活向上のため村々を巡回していたSMRA修道会が、この村への支援の必要性を強く感じ、識字教育を始めました。最初は大きな木の下が学校でし
た。その後、使っていない牛小屋が学校になり、村人の土地の寄贈とESAの多くの支援者の方のご協力を得て2004年、ムングラ小学校が完成しました。
左の写真が開校当時の牛小屋を改装した寺子屋。右が14年前に建った校舎。

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ESAの教育支援

IXY 236校舎が出来たことで子どもたちは雨が降ってもぬれずに勉強ができるようになりました。授業料は無料で、制服、教科書、文房具も支給しています。また毎日、給食も支給しています。貧困から多くの子どもたちは栄養不良の状態にあります。村人は12回、わずかな米と野菜、豆の食事しかとることができず、慢性疾患に悩まされている子どもたちも少なくありません。そこで、ムングラ小学校では週3回キチュリIXY 268(豆入りカレー粥)と週2回ビスケットを子どもたちに提供しています。2015年からは、給食に卵を提供できるよう、“Happy Plate”プロジェクトを開始しました。学習だけでなく、ESAは子どもたちの心身の健全な成長もサポートしています。


夢に向かって・・・

DSCN2402ムングラ小学校は、朝の体操から始まります。3教室しかないので、午前は低学年、午後は高学年の授業が行われています。お昼になると、低学年の子どもたちは給食作りに必要な薪を拾いに学校から飛び出します。高学年は給食の配膳や低学年の面倒を見ます。また、学校が終わると掃除も欠かしません。「学校で学ばせてもらっている感謝の気持ちを、子ども達は奉仕でお返しするよう、教えています。」といつも愛IMG_2688情いっぱいに子ども達を指導するシスターは言っています。
ムングラ小学校には3人の先生が子どもたちの学習指導をしています。そのうち2名は、このムングラ小学校の卒業生です。シェモール先生は「僕たちはESAのご支援のお陰で、勉強することができました。今、先生として村の子どもたちに勉強を教えることで、ご支援下さった方に恩返しできれば、と思います。」といつもESAへの感謝を忘れません。
DSCN2338そして、子どもたちの親からは、「ムングラ村は暗闇の中だったけど、この学校は光だ。自分は学校で勉強ができなかったが、子どもだけは何とか教育を受けさせい。」と教育への想いを寄せています。

小学校を卒業して中学に進んだ子どもたちは「大きくなったら看護婦さんになりたい!」「先生になりたい!」と夢を膨らませながら、勉強を続けています。まだまだ貧しく生活の厳しい村ですが、知識というかけがえのない宝物を手に入れた子どもたちは、村の光となって成長しています。これからも、子どもたちが自立の道へと歩いて行けますよう、多くの方のご協力をよろしくお願いいたします。

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