ツアー5日目。宿泊先だったロキプールミッションセンターを早朝、後にして、車でおよそ2時間走り、シレットの中心部に到着しました。カウンターパート関係者との朝食会の後、さっそく次なる学校、カラグール小学校を目指しました。この学校はカラグール茶園の村の中にある学校です。茶園労働者の子どもたちが、この学校で勉強しています。

幹線道路から離れ、両側に茶農園の広がる景色の中を、年代物のランドローバーで走っていきます。天候は雨・・・ひどく強い雨が降っていました。もともとぬかるんでいた所に、朝からの雨で、道路状態は最悪。何度も水たまりにはまりながら進んでいきます。東京ディズニーシーのインディジョーンズを彷彿させるようなBad condition、何とか学校までたどり着きました。
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  (学校までのラフロード)                         (年代物のランドローバー)

学校への道の両脇には色とりどりの旗が飾られています。晴れていれば、子どもたちがこの旗を振ってお出迎えしてくれることになっていたそうです・・・でも、大きな太鼓の音とともに、子どもたちの拍手と歌声が私たちを歓迎してくれました。
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  (子どもたちの拍手と歌でお出迎え)                 (女の子の民族衣装は色が鮮やか)

60人ほどの小さな学校に、先生が3人。そのうちの1人、オムリカはこの学校の卒業生です。今年カレッジ(日本の高校)を卒業して、先生として学校に戻ってきました。ビジョイ校長先生は「彼女は私の教え子です!」と自慢げに話してくれました。
授業参観しました。算数、英語、ベンガル語・・・電気のない暗い教室ですが、子どもたちも先生も一生懸命です。
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 (子どもたちの目は真剣そのもの)                   (カラグール小学校の先生たち)
 
この日も、子どもたちとのHappy Plateランチ、チキンカレーをプレゼントしました。大きな竹かごにご飯が運ばれてきました。調理場では、大きな鍋にチキンカレーが作らています。もちろん、ダルスープも忘れずに!jこの日は村の一大イベント、卒業生たちも仕事を休んでランチを作ってくれました。これまで、あまり食べたことのないようなごちそうに、子どもたちからも笑顔がこぼれます。小さな体には食べきれないほどのご飯が盛られていましたが、一粒も残すまい、とゆっくりゆっくり、でも丁寧に口に運ぶ小さな子どもの姿が印象的でした。

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(ごちそうカレーに笑顔がこぼれる!)           (竹かごで運ばれてきたごはん!)            (スミトラおばさんのカレー)

この村は、お母さんたちが日中、みな紅茶農園に仕事に出かけているため、子どもと年寄り以外はあまり人がいません。多くの家が閉まっていました。この村の生活が特に厳しい理由は、街中から離れた辺鄙な場所にあることです。交通手段もなく、情報もなかなか入ってきません。
帰り道、大きなお茶の袋を担いだお母さんたちに会いました。あんなにたくさんのお茶を摘んで、1日たったの70taka(約105円)の収入です。如何に生活が苦しいかわかります。

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 (労働者が住む簡素な家)                          (1日の仕事を終え、茶園から帰るお母さん)

紅茶の精製工場にもよりました。ここでも1日中工場内でお茶を運ぶお母さんに会いました。あんな重い荷物を頭に載せて、1日に何往復もするのかと思うと、その重労働さにつらくなります。そして給料は茶園の女性と同じく1日70taka。何を思い、何を考え、1日中お茶を運んでいるのでしょうか。
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 (紅茶工場のお母さん)                    (乾燥して茶葉になる)

苦しい生活環境にありながら、やはり子どもたちの笑顔は輝いていました。いつまでも、子どもたちとの楽しい時間が心に残りました。
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