シレットツアー3日目と4日目は、ESAの支援先であるムングラ小学校への訪問予定でした。

ムングラ小学校はシレット地域の中で最初に建設された学校です。ロトナ茶園の労働者の村の中に、労働者の子どもたちのために2004年に建てられました。この学校の特徴は、校舎にシスターが2名、泊り込んで学校や村人のケアをしていること。子どもたちもたくさんの愛情を受けて成長しています。また、3人の先生のうち、2人がムングラ小学校の卒業生。若い力が支えている学校です。

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ツアーでは、学校宿泊も予定していたのですが、長引く雨期の影響で学校までの道がまだ通れない、とのこと。がっかりしていましたが、1日目は子どもたちが学校から宿泊先のロキプールまで、トラックで来てくれることになりました。
1時間半以上オンボロトラックにゆられながらの長旅でしたが、子どもたちは元気にやってきました。。「村から出たことのない子どもたちがほとんどなので、今日は遠足気分、子どもたちはとても喜んでいました。行きも帰りも、みんなで歌を歌いながら大騒ぎでした。」と先生は話してくれました。

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先生の授業を見たり、子どもたちの歌や踊りが披露されたり、日本側から皿回しなどの出し物をしたり・・・。また、日本からのプレゼントとして持って行ったシャボン玉やボールで、子どもも大人も広い原っぱを駆け回って遊びました。普段は狭い校庭しかないので、思い切り子どもたちは走り回ることができて大喜びでした。

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翌日は、私たちがムングラ小学校まで行きました。確かに行く途中、周囲はどこもかしこも洪水で、大きな水たまりに車がはまりかけたり、かなりの悪路の中でしたが、なんとか学校の近くまでたどり着きました。そこから2キロ程度、どろどろ道を歩いて、ようやく学校に到着!「ゾウさん文庫」プロジェクトの絵本など、たくさんの荷物があったのですが、小学校の卒業生たちが私たちを待っていて、荷物を運んでくれました。頼もしく成長した若者たちに胸が熱くなりました。

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昨日、すでに顔見知りになった子どもたち、学校への訪問を喜んでくれました。小さな村の学校を訪問した一行も、どんな場所でどのように子どもたちが毎日勉強しているか、見ることができました。

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この村の茶園は最近新しいオーナーに変わり、お茶畑も整備され、村の一部には電気が引かれるようになりました。若者の中には携帯電話を持っている者も何人かいました。茶農園の労働条件が改善するには至りませんが、少しずつ生活がよくなっていく気配を感じました。それでも現実は厳しく、両親が亡くなってしまった子どもも少なくありませんでした。でも子どもたちの元気な姿を見ていると、きっとこの村の将来は、この子どもたちが変えていってくれるのではないか、と、明るい気持ちになって一行は村を離れました。

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