ツアー2日目、オープン前のホテルの朝食を食べさせていただき、朝7時にダッカを出発。車輛で、一路シレットへ!

今年は雨期が長引いていましたが、道の両脇は畑や魚の養殖池などの風景が見えるはずなのに、見渡す限り、水・・・内陸なのに水平線が見えるほどです。ところどころレンガ工場が水没していたり、ボートで渡っている人がいたり、経済活動がストップしてしまっている場所がどれほど多いことでしょう。毎年洪水に悩まされるとは聞いていましたが、その規模に驚かされました。そして自然災害に戦うバングラデシュに人々の生活苦を、改めて知る機会になりました。

P1010488DSC00045

舗装されているとはいえ、日本と比べるとガタガタの道を走って行きます。あまりにも無秩序な運転に、一行ヒヤヒヤ!反対車線逆走は当たり前、割り込みも強引で、事故が起きないのが不思議なくらいのマナーです。車内に叫び声が響きながら、およそ180km、約5時間かけて、最初の目的地シレットのスリモンゴルに到着しました。
DSC_0028DSC00050

スリモンゴルは紅茶の産地として有名。紅茶農園には70以上の少数民族が労働者として住んでおり、そのほとんどが貧しい厳しい生活を強いられています。一行が昼食のために立ち寄ったのは、そのような少数民族の子どもたちのために作られた中学校と寄宿舎のある施設。5年生までは村の小学校に通い、さらに進学を希望するものが、寄宿しながらこの学校で学んでいました。
私たちが行ったとき、6年生のクラスでは地理の時間。なんと!日本をはじめとしたアジアの国について勉強していました!子どもたちに「SAYONARA」をという言葉を覚えてもらいました。
DSC_0033DSC_0029教科書には日本の地図が!
DSC00055ランチのチキンカレー

観光名所の少ないバングラデシュにあって、スリモンゴルは数少ない観光地。せっかくなので、一行は「ラワチャラ国立公園」に立ち寄りました。18世紀、イギリスが紅茶農園として開拓する以前、この地はジャングルでした。この国立公園は、当時の熱帯雨林を保護地域として管理している所です。
まずは、入口近くにある茶屋に・・・目的はシレット名物「七色の紅茶」。七種類の紅茶が層になっているのですが、見た目がとてもきれい!重い順(恐らく甘い順)に下から堆積しているようです。七種類の味を楽しめたか、といわれると??ですが、日本では出会えない素敵な紅茶を飲むことができました。ちなみに作り方は“極秘”なので見せてもらせませんでした。
DSC_0035七色の紅茶。ミルクティーやグリーンティー、ジンジャーティなど味は様々。

国立公園の中を散策に出発すると、まず線路が見えてきます。国立公園内に、ダッカーシレット間の国鉄が走っている、というのですから何ともバングラ!さらに奥まで行くと、ガイドとしてついてきてくれた茶屋のお兄さんが「静かに!」と。木の上を眺めると、サルがたくさんいます!野生のサルが2~3種類見ることができました。きっと昔はベンガルトラやサイなどもいたのだろうなあ、と想像をはせながら、大木の間を30分ほど歩いて、公園を後にしました。
DSC00084DSC00060IMG_8446サルが!

そこからさらに1時間半ほど、一面に広がる紅茶畑を通り抜け、またシレット特産の天然ガスの工場を眺めながら、最終目的地であるロキプールミッションセンターに、夕方、無事到着しました。
今日からこちらに3泊して、支援先の学校を訪問します。

(続く)